AOAC INTERNATIONAL
分析科学分野で分析法のバリデーション,分析の実務,精度管理等に携わる官民の科学者,行政官,その他組織から構成されており,米国を中心に約90ヶ国,3,000名以上の会員がおります。
設立は1884年,米国内の肥料検査法統一化組織に遡り,1965年,Association of Official Analytical Chemistsとなり,分野が拡大しました。1970年には北米以外の会員加入,1980年には地域セクションの設立と活動の場を広げ,現在(2014年4月),北米,南米,欧州,アジアに16のセクションがあります
主な活動は次のとおりです。
- AOAC法など検査法のバリデーションと出版活動
一般にAOAC法と呼ばれる”Official Methods of Analysis of AOAC INTERNATIONAL”の評議・監修を行っており,現在,第20版(2000以上のバリデーション済分析法を収載)が刊行されています。同書と論文誌”Journal of AOAC INTERNATIONAL”は世界各国のあらゆる分析機関に常備または購読されているとまでいわれています。また”Inside Laboratory Management”(会員機関誌)ほか多数の出版を行っています。 - 年次総会の開催
毎年約1週間にわたり,延べ千名以上の参加者が世界各地から集い,各種分析法の研究発表とシンポジウム,研修会,展示会が行われます。 - 研修会の開催
「試験室の信頼性保証」,「ISO 17025による試験室のマネジメント」,「統計学的手法」,「試験室内での分析法バリデーション」など1~3日間の研修会があります。
特に,AOAC公認法(Official Methods of Analysis; OMA)については,世界中の産官学の科学者が参加できる,AOAC INTERNATIONAL独自のコラボラティブスタディを中心にバリデーションされており,かつそのバリデーションの方法自体が,公正でユニークなものとして各国分析科学者の間で信頼度の高いものと評価されています。