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AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION
第24回年次大会(総会、シンポジウム)開催について

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 会員 各位

「グローバル化を実感するパンデミックの波の中で食品偽装というのは古くて新しい世界規模の問題です。蜂蜜,乳幼児を対象とする調製粉乳,オリーブオイルやスパイスなどについて特定の物質を分析していく古典的手法から既にFCC APPENDIX XVIIIのガイダンスにも評価方法が取り入れられているノンターゲット分析についてその基本の考え方と共に,AOACのノンターゲットのワーキンググループで活躍するUSPのケニーさんから米国での取り組みの現状を学びます。そして日本においてノンターゲット分析を活用して研究しておられる松田先生からデータの実験室間比較を含めた最新事例を学び,今後のノンターゲット分析の展望を皆様と共有したいと思います。テーマは『Building the Future of Analytical Science~ノンターゲット分析について考える~』です。みなさまのご参加をお待ちしております。

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 会長 鈴木宏子

【総会】

■日時: 2021年6月11日(金) 16:00 ~ 17:00 (Web開催:会員のみ参加可能)
■参加申し込み方法:
会員のみ参加可能。Zoomの入室URLを会員向けにメールにてご連絡差し上げますのでご自由にご参加ください。
2021年の年会費が未納の方は総会までにお振込みのうえ、ご参加ください。

【特別講演・シンポジウム】

■日時: 2021年6月18日(金) 13:00 ~ 15:35 (Web開催)
■開催方法: Zoomウェビナー
(入室URLは参加申込みされた方に、後日お知らせいたします。)
■定員:300名
■申し込み開始日:2021年4月19日(月)
■申し込み締め切り:2021年6月11日(金)
■申し込み方法:Peatixの申し込みサイトhttps://aoacijs2021am.peatix.com/よりお申し込みください。
*申し込みの際にはPeatixのアカウントを作成し、申し込みサイトの手順に従って必要事項をご記入下さい。
*既に登録済の方は、Peatixからの案内に従ってパスワードの再設定の上、登録お願いします。
*所属会社/機関のインターネットセキュリティーにより、アクセスできない場合がありますのでご注意下さい。
■参加費: 会員 1,000円   非会員 3,000円
■参加費支払い方法:コンビニATMでの支払い
*Peatixの申し込みサイトに準じて支払いを行ってください。なお、セキュリティー上、カードでのお支払いはご遠慮ください。
■プログラム
13:00-13:05 ■ 開会の挨拶 AOAC INTERNATIONAL
JAPAN SECTION
平尾 宜司
13:05-13:20 ■特別講演
〇 AOACI 本部の最新事情
 <質疑: 後日ニュースレター等で回答>
AOAC INTERNATIONAL
President
Erin Crowley
■シンポジウム
13:20-13:40
① ターゲット分析とノンターゲット分析(イントロダクション)
AOAC INTERNATIONAL
JAPAN SECTION
瀧川 義澄
13:40-13:45 <休憩、時間調整>
13:45-14:30
②食品偽装と食品鑑定におけるノンターゲット分析
U.S. Pharmacopeia
Zhuohong (Kenny) Xie
14:30-15:15
③ メタボロームデータ統合に向けた代謝物相対定量値の実験室間比較

大阪大学
松田 史生

15:15-15:30 <質疑: ① ③ オンライン、② 後日ニュースレター等で回答>
15:30-15:35 ■閉会の挨拶 AOAC INTERNATIONAL
JAPAN SECTION
内田 和之

■講演内容
時間 演題/演者
13:00-13:05 ■ 開会の挨拶

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION  平尾 宜司
13:05-13:20 ■特別講演

〇 AOACI 本部の最新事情(AOAC INTERNATIONAL News and Updates)

AOAC INTERNATIONAL President  Erin Crowley

AOAC INTERNATIONALの最新の活動と理事会での決定事項について説明する。最新情報の中には、AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTIONの皆様の参加が重要となる取組みもあり、それらを含めて紹介する。
<質疑: 後日ニュースレター等で回答>
■シンポジウム

13:20-13:40
① ターゲット分析とノンターゲット分析(イントロダクション)

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION  瀧川 義澄

グローバルな食品偽装が大きな社会問題となっており、迅速なスクリーニング測定が求められており、AOAC INTERNATIONALでは、ノンターゲットスクリーニング法のバリデーションが進められている。シンポジウムのイントロダクションとして、ノンターゲット分析とターゲット分析の違いをわかりやすく説明する。
13:40-13:45
<休憩、時間調整>
13:45-14:30
②食品偽装と食品鑑定におけるノンターゲット分析

U.S. Pharmacopeia  Zhuohong (Kenny) Xie

標準分析法と標準物質を使用することにより、食品メーカーや世界の規制当局は、食品原料の表示や仕様書に対する整合/同一性、品質、純度を確認することができる。また、食品原料のサプライチェーンの全体的な安全性と整合性(不正がないこと)を確保することができる。このプレゼンテーションでは、ノンターゲット分析法に使用される標準分析法と標準物質について紹介する。経済的動機による食品への偽和物を検出するためのノンターゲット分析法とは、偽和物の特性や特徴ではなく、真正(本物の)食品の特性をモデル化するものである。用語の混乱や、食品偽装検知のためのノンターゲット手法の開発・妥当性確認手順に関するガイドライン、情報、リソースの不足により、この手法の幅広い応用が制限されている。米国薬局方(US Pharmacopeia)ーFood Chemicals Codexは、長年ノンターゲット分析法に取組んできた経験に基づき、このニーズに対応するためのガイダンス文書を作成した。ガイダンスでは、基準試料の収集と分析、ノンターゲット試験の統計モデルの開発と妥当性確認、モニタリングとメンテナンス、さらに異常な試料の取り扱いに関するアドバイスなどを取上げている。ガイダンスの使用方法、ノンターゲット分析法開発における分析材料について、詳細な例を挙げて紹介する。
14:30-15:15
③ メタボロームデータ統合に向けた代謝物相対定量値の実験室間比較

大阪大学  松田 史生

メタボローム分析で得られる網羅的代謝物相対定量データを統合できれば、食品の真贋判定のみならず、健康状態の診断などの精度向上につながると期待されている。たとえばコホート研究では、数万人件規模のデータが必須となると考えられている。一方、メタボロミクスではこれまで、あるサンプルを基準として他サンプル中の代謝物含量を相対定量する方法がとられてきた。このため、基準となるサンプルが異なるデータ間では、相対定量値の比較ができない。最近、この課題を解決を目指し、メタボロミクス中堅研究者が連携して、代謝物相対定量値の実験室間比較が実際に可能なのか検証するJapan Metabolomics Technical Challenge (JMTC) を実施した(Metabolites, 9, 257 (2019))。本講演では検証結果と、そこから得られた展望について紹介したい。
15:15-15:30
<質疑: ① ③ オンライン、② 後日ニュースレター等で回答>
15:30-15:35 ■閉会の挨拶

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION  内田 和之