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AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION
第26回年次大会(総会、シンポジウム)開催

今年の【シンポジウム】テーマは「Reconnecting and Growing Our Networks
~食品微生物検査の最近のトピックス:HACCP対応から試験法の検証まで~」
です。

ここ数年のAOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTIONの年次大会やセミナーで取り上げることのできていなかった「微生物」を【シンポジウム】トピックスといたしました。近年の微生物関連の動向として、国内に目を向けると、HACCPに沿った衛生管理が義務化されたことにより、環境検体などの製造工程の管理における検査の実施、それに伴う検体の多様化などへの対応も大きな課題になってきており、AOAC INTERNATIONALでバリデーションされた試験法へのニーズも更に高まってきています。また、海外に目を向けると2022 AOAC INTERNATIONAL Annual Meetingや2023 Midyear Meetingでは、培養困難な微生物(ウイルスや寄生虫)を対象とした検出法が議論され、水系食中毒菌の一つであるレジオネラ菌なども含めてSMPRの設定に向けて動き出しています。他にも、qPCRやddPCR、whole genome sequenceなどの技術活用も進められています。そこで本シンポジウムでは、まず初めにHACCPに沿った衛生管理における微生物検査の意義について和田貴臣 先生からご講演いただきます。続いて世の中の微生物関連の動向を情報提供いただき(AOAC関係者)、最後に代替試験法使用の検証(ベリフィケーション)における規格・ガイドラインを松岡英明 先生からご紹介いただきます。

【特別講演】では、AOAC INTERNATIONALの最新情報をJohn Szpylka会長からお話しいただき、続いてバリデーションなどにおける標準物質の正しい使用を通じた分析の質向上を目指すAOAC TDRM(Technical Division of Reference Materials)の活動を鈴木宏子TDRM Executive Committeeからご紹介いただきます。

また、4年振りとなる【ポスター発表】では、微生物に限らず、皆様から分析にかかわる演題を広く募集しております。「研究者同士の顔合わせや意見交換の機会」となればと考えています。

今年も現地とオンラインのハイブリッド開催として、4年振りの懇親会も予定しています。
是非、皆様のご参加をお待ちしています。

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 会長 平尾宜司
Reconnecting and Growing Our Networks
~食品微生物検査の最近のトピックス:HACCP対応から試験法の検証まで~
■日時: 2023年7月14日(金) 10:00~16:35(9:30~受付開始)
■場所: 東京大学 弥生講堂・一条ホール (東大前駅 徒歩1分、根津駅 徒歩8分)
■形式: 現地/オンラインのハイブリッド

【総会】

会員のみ参加可能。現地 or Zoom。ZoomはURLをメールでご連絡いたします。
2023年の年会費が未納の方は総会までにご入金のうえ、ご参加ください。
【講演内容】
時間 演題/演者
10:00-10:30 ■AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION第26回総会

(総会はJAPAN SECTION会員のみ参加可能)
10:30-10:35 ■会長挨拶

AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 新会長 内田 和之
10:35-11:05 ■特別講演1

AOAC INTERNATIONAL and AOAC SECTIONS Continuing to Advance Analytical Methods and New Initiatives.
(AOAC INTERNATIONALと地域SECTIONによる分析法の継続的な発展と新たな取組み)

※ビデオ講演

AOAC INTERNATIONAL President  John Szpylka

AOAC INTERNATIONALの新しく進化したサービスやプログラムに焦点を当ててご紹介します。乳児用粉ミルク/成人用栄養素、重金属、PFAS、天然着色料などの分野における現在の標準化活動、会員向けのAOACの継続的なサービスや新しいサービス、試験所の技能試験や試験法認証プログラムについて説明します。また、現在、新規の代替タンパク質食品源など、新たなグローバルな問題に取り組むための新しいプロジェクトの立ち上げを検討しています。2023年8月25日~30日に、米国ルイジアナ州ニューオーリンズで開催予定のAOAC Annual Meetingについてもご紹介します。

■シンポジウム

11:05-11:55
① HACCPの科学的検証における微生物検査の重要性

広島県環境保健協会  和田 貴臣

わが国では、HACCPの制度化から既に2年が経過し、食品事業者は様々な工夫をしながら各施設に合わせた衛生管理を行っている。さらに、マネジメントの仕組みを取り入れたHACCPシステムを導入する企業も増え、国内のHACCPへの取り組みレベルは向上してきている。一方、HACCPシステムの中に科学的検証という考え方があるが、その取り組みは十分浸透していない感もある。
 今回、食品生産において微生物学的に安定した製品作りのための科学的検証を行ったので、その事例を紹介しながら、微生物検査の重要性について触れてみたい。

13:00-13:50
② Emerging Trends in Microbiology and AOAC’s Role in Providing Solutions
(微生物関連の最新動向とその課題解決の提供におけるAOACの役割について)
※ビデオ講演

Erin S. Crowley (Chief Scientific Officer, Q Laboratories)
食品産業分野での微生物検査においては、AOAC-PTMやOMAもしくはISO 16140規格に基づいて妥当性確認された代替試験法が、グローバルスケールでの多彩な食品製品へ適用されて普及してきている。AOAC INTERNATIONALは、標準規格の策定や、新しく出現した技術を検証・認証する必要性に対応して、進化を続けている。
食品産業において適用可能な「コンセンサス(合意)に基づく標準」は、グローバルな試験ニーズ、妥当性確認ガイダンス、研修および教育に見合うために設計された試験標準規格の開発や適合性評価を通じて開発・提供されている。本講演では、AOAC INTERNATIONAL 、AOAC Research Institute および AOAC Science Programsにおける「コンセンサス(合意)に基づく標準」の開発の最新動向を解説する。

13:50-14:40
③ 国際規格に基づく微生物試験法ベリフィケーションの技術的課題と適用事例

 松岡 英明

我が国で進められている食品微生物試験法(NIHSJ法)の国際調和のためには、AOACやISO/TC34/SC9での議論の動向をキャッチアップしていくことが重要である。本講演では特に、SC9及びその下部WG3「バリデーション」での動向について紹介する。中心文書はISO 16140シリーズ、ISO 17468などであるが、特にISO 16140-3「ベリフィケーション」にフォーカスし、食品マトリクスの分類、定性試験におけるLOD、許容限界、統計学的判断などにおける合理的判断とは、の視点で概説する。

14:40-15:10 ■特別講演2

AOAC’s Technical Division on Reference Materials (TDRM) について

Member of AOAC INTERNATIONAL TDRM Executive Committee
 鈴木 宏子

AOAC Research InstituteのTDRMのメンバーであるジャパンセクション顧問の鈴木からAOACの標準物質に関する技術部会(TDRM)の活動内容の紹介とEUアカデミー主催の標準物質を用いたトレーニングコースを紹介します。トレーニングコースは今年1年間だけ無料で参加可能です。また,今年のニューオリンズの年次大会でTDRMのヘルプデスクを設置し会員のベネフィットを深めます。

標準物質に関するあらゆるトピックについて質問がある方は AOAC.TDRM.1993@gmail.com にメールをお願いします。

15:25-16:30
■ ポスター発表
発表演題と演者はこちらをご覧ください。
16:30-16:35 ■ 閉会の挨拶
17:15-19:15
■ 懇親会
※ 会場で懇親会を行います。参加費4,000円。申込締切7月7日(金)
参加申し込みの方は以下の申込みサイトからお申込み、参加費をお支払いください。
申込みサイト:https://peatix.com/event/3625090/view

【総会・年次大会 事前参加申込み】

申込み締切り(支払い期限) 2023年7月7日(金)
申込み・参加費支払い方法 Peatixの申込みサイトよりお申し込み、お支払いください。
http://aoacijs2023am.peatix.com/

※申込みの際には Peatix のアカウントを作成し、申込みサイトの手順に従って必要事項をご記入ください。
※所属会社/機関のインターネットセキュリティーにより、アクセスできない場合がありますのでご注意ください。
参加費 区分 総会 年次大会 備考
会員* 無料 4,000円 領収書は各自でPeatix から
お受取り下さい。
非会員 7,000円
学生 無料

*: AOAC日本賛助会員様は1口当たり2名まで会員価格でご参加いただけます。

【総会・年次大会 当日 参加申込み 】準備の都合上、極力事前申込みをお願いします。。

当日申込み・参加費支払い方法 当日会場の受付でお申込み・お支払いください。
参加費 区分 総会 年次大会 備考
会員* 無料 5,000円 領収書は当日お渡しします。
非会員 8,000円
学生 無料

*: AOAC日本賛助会員様は1口当たり2名まで会員価格でご参加いただけます。

【ポスター発表 募集】

申込み期限 演題名:2023年6月16日(金) / 要旨:2023年6月30日(金)
演題・要旨
申込み及び
提出方法
題目:発表者の氏名・所属、代表者メールアドレスと題目を記載した電子メールを poster2023@aoacijs.org 宛に送付してください。
(メールの表題は 「ポスター発表申込み」としてください。)
要旨:「テンプレートファイルダウンロードし、要旨原稿を 作成してください。
要旨原稿を添付して 電子メールを poster2023@aoacijs.org 宛に送付してください。
(メールの表題は「演題名」としてください。)
備考
・現地でのご発表をお願いします。オンライン配信はいたしません。

【企業展示・企業広告 募集】

申込み期限 2023年6月30日(金) ※最大10件、先着順
申込み方法
社名、担当者の氏名、所属、担当者メールアドレスを記載した電子メールを tenji2023@aoacijs.org 宛に送付して下さい。(メールの表題は「展示申込み」「広告申込み」として下さい)
費用
企業展示:10,000円 / 企業広告:10,000円
申込受付メールの受信後に下記口座に2023年6月30日(金)までにお振込みください。
【 郵便払込口座 】 00130-7-99183 AOAC International 日本セクション
(手数料は払込者負担でお願いいたします)
備考 企業展示:
長机1台(木製)をご用意します。(重量物を置くことはできません)
電源が必要な場合には申込みの際にお知らせください。
企業広告:
参加者が各自でダウンロードするPDF版の要旨集へ掲載します。
昼休み時間にパワーポイント資料をスライドショーでスクリーンに投影します。
要旨掲載用のカラーPDF 1枚とスライドショー用パワーポイント資料1ページを送付してください。