我が国において食物アレルゲンの表示制度が施行されてから22年になりますが、この間、生活環境や食生活の変化に伴い表示品目の見直しが定期的に行われてきました。本表示制度の監視を目的とする消費者庁通知検査法*では、スクリーニング検査法としてELISA法が、確認検査法としては定性PCR法およびウェスタンブロット法が、それぞれ採用されてきました。一方で定性PCR法は電気泳動による増幅産物の確認が困難なケースが有るため、2023年3月の通知検査法改正で、新たに定性リアルタイムPCR法とDNAクロマト法が確認検査法に追加されました。
さらに、HACCPの制度化に伴い、食物アレルゲンは食品衛生管理上の重要なリスク要因の一つとして広く認識されつつあり、自主検査法として食品製造現場で実施可能なイムノクロマト法による簡易検査も普及し始めています。
本セミナーでは、食物アレルゲン検査技術の基本原理を学ぶとともに新たに開発されている最新検査技術についての情報提供を行います。

*「食品表示基準について(平成27年3月30日消食表第139号)」別添 アレルゲンを含む食品の検査方法

開催日時および開催方法:

 2024年11月22日(金)15時~17時
 Zoomウェビナーによるオンライン配信

プログラム:

1.食物アレルゲン表示制度と検査技術概論(50分)
布藤 聡 氏(一般社団法人AOAC日本/株式会社ファスマック)
2.リアルタイム定性PCRを用いたアレルゲン検査法の開発と新規検査法の開発動向(50分)
宮﨑 明子 氏(ハウス食品グループ本社株式会社)

受講料および申込方法:

 一般:4,000円(税込) *会員:3,000円(税込)

 *会員:AOAC日本 賛助会員およびAOACI JAPAN SECTION会員

 Peatixを用いたお申し込みとなります。
(申込期間:2024年9月17日~11月15日)
 申込サイト:https://aoacnp-s2403.peatix.com

お問合せ:

 AOAC日本事務局宛メール(aoac-nippon@aoacijs.org)にてお願いします。