AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION
第25回年次大会(総会、シンポジウム)開催
第25回年次大会(総会、シンポジウム)開催
今年の【シンポジウム】テーマは「Analytical Science: Back in the Spotlight! ~食物アレルギーの診療から食品分析まで~」です。日本では食物アレルギー表示制度施行から20年が経過し、世界各国でも表示制度の整備、試験法や標準物質の開発、試験法に求められる性能要件の設定などがなされてきました。またこの間、日本の食物アレルギー診療方針も当初の「原因食品の完全除去」から変わってきています。これらを踏まえ、まず初めに、日々患者さんと向き合われている藤田医科大学の近藤先生から、食物アレルギー診療の現状として「必要最小限の原因食品の除去」をご紹介いただきます。続いてAOAC Gluten & Food Allergen ProgramのChairでネブラスカ大学リンカーン校のメラニー先生から、同プログラムの活動の最新情報とご自身の研究されている定量LC-MS分析法の紹介と展望をお話しいただきます。そして最後に日本ハムの荒川氏から、信頼される測定値を報告するための標準物質を用いた管理方法について実例を交えて解説いただきます。皆様とともに「食物アレルギー分析をとりまく現状を学び、将来を考える機会」としたいと考えております。
また、【ショートプレゼンテーション(口頭発表)】では、食物アレルギーに限らず、皆様から分析にかかわる演題を募集しております。久しぶりの「研究者同士の顔合わせや意見交換の機会」となればと考えています。
3年振りのリアル会場での開催※となります。是非、皆様のご参加をお待ちしています。
3年振りのリアル会場での開催※となります。是非、皆様のご参加をお待ちしています。
※オンラインとのハイブリッド開催を予定しています。なお、会場の方針に従い、感染状況によってはオンラインのみの開催となる可能性があります(蔓延防止等重点措置などの場合)。
AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 会長 平尾宜司
Analytical Science: Back in the Spotlight!
~食物アレルギーの診療から食品分析まで~
~食物アレルギーの診療から食品分析まで~
■日時: 2022年7月15日(金) 10:00~16:35(9:30~受付開始)
■場所: 東京大学 弥生講堂・一条ホール (東大前駅 徒歩1分、根津駅 徒歩8分)
■形式: 現地/オンラインのハイブリッド
【総会】
会員のみ参加可能。現地 or Zoom。ZoomはURLをメールでご連絡いたします。
2022年の年会費が未納の方は総会までにお振込みのうえ、ご参加ください。
2022年の年会費が未納の方は総会までにお振込みのうえ、ご参加ください。
【講演内容】
時間 | 演題/演者 |
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10:00-10:30 | ■AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION第25回総会
(総会はJAPAN SECTION会員のみ参加可能)
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10:30-10:35 | ■会長挨拶
AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 会長 平尾 宜司
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10:35-11:05 | ■特別講演
食品安全マネジメントシステムにおけるAOAC Internationalの役割(Role of AOAC International in Food Safety Management Systems)
AOAC INTERNATIONAL President Anthony J. Lupo
AOACは、様々な産業に影響を与えるきわめて多様な問題を解決するための標準化と試験法のバリデーションにおいて、常に業界をリードしている。AOACは会員に役立つ情報を提供するために、専門家やステークホルダーの集まる機会を積極的に設けている。本講演では、組織の戦略的方向性と、ハーモナイゼーションを推進するために形成した多くのパートナーシップについて紹介する。さらに、AOACのコア・プログラムに関する最新情報をセクションに提供し、これから立ち上げようとしているエキサイティングな新しいプログラム、またAnalytical Solutions Forumが、産業界、規制当局、会員にもたらす価値について説明する。
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■シンポジウム | |
11:05-12:05 |
① 食物アレルギー管理の原則 ~必要最小限の原因食物の除去~ の実践法
藤田医科大学ばんたね病院小児科 近藤康人
食物アレルギー管理の原則は、「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」である。すなわち、過去の誘発歴や食物経口負荷試験の結果に基づき、アレルゲン食品について症状を誘発しない範囲の量、または加熱・調理により反応性が低下して安全に摂取できる範囲を見極めて、摂取させていくことである。これによって患児の栄養面だけでなくQOLの向上と、ひいては治癒の促進につながることが期待できる。しかし、アレルギーを起こした過去の体験から、アレルゲン食品そのものに対する嫌悪感や恐怖感を持つ患児が少なからず存在する。それに加え、家族が患児の食事を調理する際に、アレルゲンの計測や加熱時間の問題、また出来上がった料理の風味や味の問題など、様々な面でストレスを生じることがある。こういった家族の負担軽減に役立てていただくために、我々は市販の加工食品のアレルゲン含有量を計測した「加工食品のアレルゲン含有量早見表」を毎年作成し、小児食物アレルギー診療を行っている全国の医療施設からの希望に応じて無料で配布している。本冊子は食物アレルギー管理の原則である必要最小限の原因食物の除去を効率よく実践する際に役立つツールと考える。
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13:05-13:55 |
② 質量分析による食品アレルゲンの定量分析の進展と新しいAOACコンセンサスガイドライン(Advancing Food Allergen Analysis with Quantitative Mass Spectrometry and New AOAC Consensus Guidelines)
University of Nebraska-Lincoln, AOACI Gluten & Food Allergen Program Chair
Melanie Downs
臨床知見に基づく食物アレルゲン閾値の理解が世界的に進み、多様な条件のもとで正確かつ高精度に定量できる食物アレルゲン分析法が求められている。リスク評価者やリスク管理者は、表示されていない食物アレルゲンに対するゼロ・トレランスの考え方から、定量的リスク評価(QRA ; quantitative risk assessment)の適用へと移行しつつある。QRAを効果的に実施するには分析データが必要となるが、幅広い食品で正確な食物アレルゲンの定量結果を得るには多くの課題が残されている。新しい質量分析(MS)法は、食物アレルゲンの定量性向上に有用である。本講演では、我々の研究室で開発した3つの定量MS法について紹介する。新規測定法の開発に加えて、食物アレルゲン免疫測定法のバリデーションガイドラインを強化することは、既存の測定法が要求される性能を発揮するための信頼性を高めることに繋がる。本講演では、AOACが現在取り組んでいる、合意に基づくバリデーションガイドラインの策定について、その進捗状況を紹介する。
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13:55-14:55 |
③ 食物アレルゲン分析の実際~標準物質、質管理~
日本ハム 荒川史博
我が国の食品表示法に収載されているELISAによる食物アレルゲン検査法は、抗原抗体反応を原理としている。抗原抗体反応という試験法の特性から、使用するキットの種類によって測定値に違いが生じる場合がある。食品メーカーの品質管理部門として、信頼される測定値を報告するために標準物質を用いた管理方法等について実例を交えて紹介する。
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15:00-16:30 |
■ ショートプレゼンテーション(口頭発表) |
16:30-16:35 | ■ 閉会の挨拶
AOAC INTERNATIONAL JAPAN SECTION 次期会長 内田 和之
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【総会・年次大会 事前参加申込み】
申込み開始日 | 2022年5月9日(月) | |||
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参加申込み・参加費支払い期限 | 2022年7月8日(金) | |||
申込み・参加費支払い方法 |
Peatixの申込みサイトよりお申し込み、お支払いください。 https://aoacijs2022am.peatix.com/ ※申込みの際には Peatix のアカウントを作成し、申込みサイトの手順に従って必要事項をご記入ください。
※所属会社 機関のインターネットセキュリティーにより、アクセスできない場合がありますのでご注意ください。
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申込み締切り | 2022年7月8日(金)までに お振込みください。 | |||
参加費 | 区分 | 総会 | 年次大会 | 備考 |
会員* | 無料 | 4,000円 | 領収書は各自でPeatix から お受取り下さい。 |
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非会員 | ― | 7,000円 | ||
学生 | ― | 無料 |
【総会・年次大会 当日 参加申込み 】…完全オンラインの可能性もあるため、極力事前申込みをお願いします。
当日申込み・参加費支払い方法 | 当日会場の受付でお申込み・お支払いください。 | |||
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参加費 | 区分 | 総会 | 年次大会 | 備考 |
会員* | 無料 | 5,000円 | 領収書は当日お渡しします。 | |
非会員 | ― | 8,000円 | ||
学生 | ― | 無料 |
【ショートプレゼンテーション募集】
申込み期限 | 演題名:2022年6月17日(金) 要旨:2022年7月1日(金) |
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演題・要旨 申込み及び 提出方法 |
題目:発表者の氏名・所属、代表者メールアドレスと題目を記載した電子メールを poster2022@aoacijs.org 宛に送付してください。
(メールの表題は 「ショートプレゼンテーション発表 申込み」としてください。) 要旨:「ショートプレゼンテーション発表募集 テンプレートファイル」をダウンロードし、要旨原稿を 作成してください。
要旨原稿を添付して 電子メールを poster2022@aoacijs.org 宛に送付してください。 (メールの表題は「演題名」としてください。) |
備考 |
・口頭発表5分、質疑応答 3 分。
・現地でのご講演をお願いします。事情によりオンライン Zoom 講演を希望される方は、その旨を明記ください。
なお、完全オンラインの場合は、全員Zoom 講演となります。 |
【広告募集】
申込み期限 | 2022年7月1日(金) |
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申込み方法 |
<貴社名、御担当者・御所属、御担当者メールアドレスを記載した電子メール(メールの表題は「広告申込み」として下さい。)に要旨掲載用のカラー PDF 1 枚とスライドショー用パワーポイント資料 1ページを添付して、tenji2022@aoacijs.org宛に送付して下さい。
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費用 |
10,000円
下記口座に2022年7月1日(金)までにお振込みください。 【 郵便払込口座 】 00130-7-99183 AOAC International 日本セクション (手数料は払込者負担でお願いいたします) |
備考 |
・要旨集への広告掲載:参加者が各自でダウンロードするPDF 版の要旨集へ掲載します。
・休憩時間の広告上映:昼休み時間にパワーポイント資料をスライドショーで投影します。
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